第4回 おすすめ!iDeCo(イデコ)の活用メリットを解説!(投資編)
皆様、初めまして!30歳会社員、1歳の息子の子育てを 楽しんでいるはるすけです。このブログでは、「家族みんなで学びたいお金の話」をテーマにして、知って得するお金(資産形成)の情報をできる限りわかりやすく発信していくブログです。
第4回では、老後に向けた資産形成を助けてくれる制度「iDeCo」について、①制度概要、②活用するメリット・デメリット、③自分は活用した方が良いのかという3つの点を中心に説明したいと思います。
1.iDeCoとは
iDeCo とは、確定拠出年金法に基づいて実施されている個人型確定拠出年金(私的年金)のことを指します。
もう少し具体的に説明すると、「自分で拠出(支出)して、自分で運用をして、60歳以降に受け取る年金のこと」であります。
基本的には20歳以上60歳未満の方が加入できますが、企業型確定拠出年金に加入している方は、勤務している会社によっては、加入できない可能性がありますので確認が必要です。
拠出限度額
自分で拠出(支出)すると説明しましたが、これは自分が第何号被保険者か、厚生年金に加入しているか等によって、拠出限度額が異なってきます。
拠出限度額一覧
自分で運用
・ステップ1:金融機関の選択
iDeCoに加入する場合、iDeCoを取扱っている金融機関を通じて申し込むことになっております。
私はSBI証券を利用しましたが、金融機関を選ぶ際は、手数料(口座管理手数料)が安い、商品ラインナップが充実している等に注目して選ぶことをおすすめします。
・ステップ2:投資商品の選定
それでは自分で運用するということで、金融機関によって取り扱っている商品は異なりますが、①元本確保型(定期預金)と②元本変動型(投資信託)に大きく分けることができます。
②元本変動型(投資信託)の商品数が金融機関によって異なりますので、各社の商品一覧をご確認ください。商品の種類としては、国内外の債券・株式・REIT等が挙げられます。
・ステップ3:資産配分の決定
自分の掛金に対して何%の割合を選定した商品に投資するかを決定できるため、選定する商品は1つに限定する必要はありません。
つまり、自分の投資スタイルに合わせて、株式投資中心や債券投資を中心にする等を決めることができます。また、運用開始後にこの設定は変更することもできます。
受取方法
2021年8月15日時点において、拠出した金額を以下の3つパターンで受け取ることができます。
①一括で受け取る、
②年金として5年以上20年以下の期間で分割して受け取る、
③①と②を組み合わせて受け取るという3つのパターンがあります。
受取方法によって、適用される税金の種類が異なります。①一括で受け取る場合は「退職所得」、②年金として分割で受け取る場合は「雑所得」として取り扱われます。
受取方法・受け取る金額等によって、税金がかかってくる可能性があるため注意が必要です。
2.iDeCoを活用することのメリット・デメリット
メリット
iDeCoを活用する主なメリットは以下のとおりです。
・掛金全額が所得控除の対象
・運用期間中の利息・運用益が非課税
・受取り時の金額が退職所得控除または公的年金等控除の対象
つまり、税制面で非常に大きなメリットがあるということです。iDeCoを活用せずに運用をした場合と比較すると、①投資金額が全額所得控除の対象となるため、課税所得が減額されて所得税と住民税が軽減される、②投資商品から得た受取利息や運用益が非課税とるため、通常かかる20.315%の税金分が引かれないということです。
デメリット
続いて、メリットだけではなくデメリットもあります。
・原則60歳までは引き出すことはできない
・投資した商品の運用実績によって資産が減少する可能性がある
iDeCoを活用せずに運用した場合と比較すると、60歳まで引き出せないという点がデメリットとして挙げられます。これはiDeCoが老後の資産形成を構築するために設けられた制度であるため仕方ないことだと思います。
3.iDeCoの活用をおすすめできる人
iDeCoの概要からメリット・デメリットを説明してきましたが、iDeCoの活用をおすすめできる人は以下のとおりだと考えられます。
・貯金以外で老後に向けた資産形成を行いたい人
・所得控除の恩恵を多く受けることができる第1被保険者・第2被保険者
iDeCoのメリットである税制面での恩恵を享受しながら、超長期的に資産形成を行いたい人は今すぐにでも始めることをおすすめします。
逆にあまりおすすめできない人は以下のとおりだと考えられます。
・年齢が60歳に近い人
・近い将来に多額の支出が予定されており、手元に現金が必要な人
・専業主婦(夫)
iDeCoのメリットである所得控除を受けられない人や近い将来に現金が必要な人の場合は、すぐに現金化できる積立NISAの活用をおすすめします。
4.まとめ
iDeCoに加入しようか迷っている方は、デメリットを認識したうえで、自分にとって無理のない金額での活用をおすすめします。
国の制度を有効活用することは、資産形成をするうえでは必須のスキルになってくると思います。
参考までに今回の記事を記載する際に活用した本、iDeCo公式サイトを載せておきます。iDeCoについて知識がない方でも、これらの本を読むだけで十分な知識を得ることができます。
・iDeCo公式サイト|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】
第2回の記事で記載した高額療養費制度もそうですが、資産形成に活かすことができる国の制度は多くあります。
私もまだまだ知らない制度もありますが、皆さんの役に立つ情報があれば今後も発信していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!