家族みんなで学びたいお金の話

知って得するお金(資産形成)の話を定期的に発信していくブログです!

第3回 知らないと損!?日本の年金制度について(貯める編)

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 皆様、初めまして!30歳会社員、1歳の息子の子育てを 楽しんでいるはるすけです。このブログでは、「家族みんなで学びたいお金の話」をテーマにして、知って得するお金(資産形成)の情報をできる限りわかりやすく発信していくブログです。

 第3回では、将来、老後に向けて一体いくら貯めればいいのかをイメージするために、老後の主な収入源となる年金について焦点を当てて説明したいと思います。

【資産形成のイメージ図】

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 数年前に老後2,000万円問題がメディアに取り上げられていましたが、皆様は年金制度を理解していますでしょうか。今の働き方を継続すると仮定した場合に、何歳からいくらもらえるのか。

 当然、現時点での試算となるため金額が異なる可能性は高いですが、老後の主な収入源となる年金について理解をすることは資産形成を行ううえで必須であると考えます。

◆この記事の要点◆

①年金制度の概要を知ることができる。

②年金の受給見込み額の確認方法がわかる。

③受給する際に知っておくとお得な情報を得ることができる。

それぞれ説明していきたいと思います。

 

1.年金制度の概要

【年金制度の体系図

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 引用:日本年金機構https://www.nenkin.go.jp/service/seidozenpan/20140710.html

 図に記載のとおり、自分が第何号被保険者になるかによって、加入する制度が異なってきます。

 また、年金制度は3階建てと表現されることが多いですが、1階部分が「国民年金(基礎年金)」、2階部分が「厚生年金や共済年金」を指しており、1階・2階が公的年金になります。3階部分は、個人や企業が取り扱う私的年金になります。この記事では、公的年金について説明をします。

公的年金の種類について

 公的年金には、3種類(国民年金、厚生年金、共済年金)あり、日本国内に住所のあるすべての人が加入を義務づけられています。

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引用:

日本年金機構https://www.nenkin.go.jp/service/seidozenpan/20140710.html

・ナビナビ保険:https://www.navinavi-hoken.com/articles/pension

②被保険者の分類について

 各被保険者がどのような働き方をするかによって加入する年金の種類が決まります。

【被保険者の分類】

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引用:日本年金機構https://www.nenkin.go.jp/service/seidozenpan/20140710.html

 自分が第何号被保険者かわからない場合は、ナビナビ保険のサイトでわかりやすくフローチャート化されたものがありましたので、参考にしてみてください。

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引用:ナビナビ保険https://www.navinavi-hoken.com/articles/pension

2.年金の受給見込み額の確認方法

 自分が第何号被保険者に該当し、どの公的年金制度に加入しているかを把握されたかと思います。

 実際にいくら受給できるかについては、年に1度、誕生月に送付される「ねんきん定期便」に記載されているアクセスキーにもとづきログインして確認できます。

 なお、アクセスキーがわからなくなってしまった場合は、ユーザーID発行の申込をネットから依頼できますので、ご安心ください。

※ねんきんネット:https://www.nenkin.go.jp/n_net/

 実際に調べるのが面倒な方もいらっしゃるかと思いますので、具体的なイメージを持ってもらうために2つの例を載せておきます。

①1階部分にあたる国民年金(老齢基礎年金が満額)のみもらえる場合

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※20歳から60歳まで40年間(480カ月)、年金保険料を全額払い続けることが前提

日本年金機構

https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2021/202104/202104nenkingaku.html

②厚生年金の平均年金月額がもらえる場合

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※対象者は公務員以外の民間企業から加入した者に限定

厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/000706195.pdf

 参考までに、①と②の情報にもとづき、夫が②、妻が①を受給できるとした場合、夫婦2人の年金受給額(月額)は「209,343円」と試算されます。

3.受け取る際のお得な情報

①年金の繰り下げ受給

 実は、年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)の繰り下げ、つまり受取開始時期を遅らせることができます

 この遅らせることのメリットは、以下の表のとおり、繰り下げる期間に応じて年金の受給額が増加させるということです。また、その増加率は一生変わりません

【繰下げ請求と増加率】

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引用:日本年金機構

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/20140421-06.html

 年金の繰下げ受給についてはメリットに目を奪われがちですが、以下のとおりデメリットもあります。

・年金の繰下げ効果を享受するまで、長生きできないかもしれないリスクがある。

・年金の受給額が増えることで、税金も増えるため実際にもらえる手取り額はそこまで増えない可能性がある。

・繰下げ待機期間中は、「加給年金」部分のみを受けることはできない。

メリットもあればデメリットもあるため、総合的に考えて年金の繰下げについて判断しましょう!

②あまり知られていない年金

 年金と聞くと、老後に受け取る老齢年金をイメージするのが一般的だと思いますが、実は他にも色々な種類があります。

 この記事では遺族年金について簡単に説明します。

 遺族年金は、国民年金または厚生年金保険の被保険者または被保険者であった方が、亡くなったときに、その方によって生計を維持されていた遺族が受けることができる年金です。

 遺族年金には、「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」があり、亡くなられた方の年金の納付状況などによって、いずれかまたは両方の年金が支給されます。

【遺族年金の概要】

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引用:日本年金機構

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150401-04.html

 受給対象者に記載されている「亡くなられた方によって生計を維持されていた」という状態は、簡易的に説明すると以下の2つの要件を満たす必要があります。

生計同一に関する認定要件

 同居している(別居していても生活費などの経済的援助をしている等)

収入に関する認定要件

 対象者が「前年の収入が850万円未満である」または「所得が655万5000円未満である」こと

 詳細については、厚生労働省「生計維持関係等の認定基準及び認定の取扱いについて〔国民年金法〕」(日本年金機構理事長あて厚生労働省年金局長通知)をご確認ください。

4.まとめ

 年金制度を理解することは、老後に向けた資産形成を行う際に必要になってきます。もちろん、年金の受給額は、今後の日本の人口、経済状況等により予測できないところですが、現時点での金額を把握していれば、金額の変更があった場合に、その金額に応じてどの程度資産を増やす必要があるのかを検討することができます。

 将来、家族皆で幸せに暮らすためにも、今のうちから長期的に資産形成をするということが大切になってくると思います。

 参考までに今回の記事を記載する際に参考した本を載せておきます。非常にコンパクトに必要な情報がまとまっているため、年金について知識がない方でも、これらの本を読むだけで十分な知識を得ることができます。

次回は、今回説明ができなかった「iDeCo(個人型確定拠出年金)」について、まとめていきたいと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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