第2回 お金を貯めるために抑えていきたい社会保険制度(貯める編)
皆様、初めまして!30歳会社員、1歳の息子の子育てを 楽しんでいるはるすけです。このブログでは、「家族みんなで学びたいお金の話」をテーマにして、知って得するお金(資産形成)の情報をできる限りわかりやすく発信していくブログです。
第2回では、第1回の記事で整理した資産形成を構成する「貯める」に焦点を当てて、①支出を把握することの大切さ、②知っているようで知らない社会保険制度について解説していきます。
【資産形成のイメージ図】
1.自分の支出について理解しよう
①目的
皆さんは、自分が何に対してどの程度支払っているかを把握されていますでしょうか。
資産形成の中で、「支出を把握すること」はとても重要になってきます。
資産形成のイメージを冒頭の図で示していますが、この中で最も大切なカテゴリーが「貯める」です。どんなに稼げても、投資が上手くいっても、支出を把握、管理できなければ、資産形成を行って達成したい目的(ゴール)にたどり着けません。
支出を把握し、可能な範囲で削減することにより、「投資」に回すお金も増えてきますので、しっかりと自分の支出については理解を深めていきましょう!
②支出の種類
家計の支出は、「変動費」と「固定費」に大きく分けることができ、一般的な費用の例は以下の表とおりです。
【支出の種類と項目】
上記の定義を参考にして、自分の支出を家計簿に記録していきましょう。最近では操作しやすい家計簿アプリも多く、私が愛用しているMoney Forward MEというアプリでは、支出項目を自分用にカスタマイズできます。無料で利用できますので、良ければダウンロードしてみてください。
③支出削減のポイント
自分の支出を変動費と固定費に分類して家計簿に記録することで、支出の状況を支出の種類毎に確認できるようになります。
削減のポイントとしては、「固定費」を可能な範囲で削減できないかを検討することです。具体的には、保険の見直し、3大キャリアの携帯電話を変えて格安SIMにする、家賃が安い部屋に引っ越す等が挙げられると思います。
注意点としては、ただ支出を削減するだけでは生活水準(幸福度)が落ちてしまうので、費やしているお金とその価値が自分にとって合わないと感じるのであれば削減してもいいかと思います。大切なことは、自分の意思で支出をしていると実感することです。
現に私は、子どもが保育園に通い始めたタイミングで乾燥機能付き洗濯機を購入しました(支出の増加)。今までの洗濯機を利用して、都度、洗濯物を干すということをすれば費用は追加でかかりませんが、その労力をかける時間を私の代わりに乾燥機能付き洗濯機がやってくれるということで購入することを決定しました。一つの例に過ぎませんが、自分の意思で決めて支払っていると自覚することで、支出全体を把握する能力が高まるため、是非とも日常生活のなかで意識していただければと思います。
2.知って得する社会保険制度について
上記で固定費の見直しとして、保険の見直しを例に挙げたこともあり、せっかくの機会なので社会保険制度についてまとめてみました。
①概要
社会保険制度は、社会保障制度のうちの一つであり、「人生の様々なリスクに備えて、人々があらかじめお金(保険料)を出し合い、実際にリスクに遭遇した人に、必要なお金やサービスを支給する仕組み*1」のことです。
そして、社会保険制度には5つの機能があり、日常生活の中で活用することが多いのは「公的医療保険制度」になるかと思います。この制度を理解することで医療保険に対する考え方が整理でき、お金を貯めることにも繋げられると思います。
これから説明していますが、ここで一度、わかりやすいように今までの話を体系図にして載せておきます。
②公的医療保険制度
最初に当制度は、「全ての日本国民が、日本全国どこでも同じ医療費で平等に医療が受けられる制度のこと」を指します。簡単に言うと「病気やケガで受診したときにかかる医療費の一部を健康保険などが負担してくれる制度」のことです。
日本で生まれ生涯を日本で過ごせば、子どもから老人になるまで、下の図のとおり、常に上記の公的医療保険に加入しているため、その制度を利用できるという仕組みになっております。
【保険の種類】
日本の医療制度の中でも「高額療養費制度」については、保険に加入すべきか、加入する場合にはどのような保障内容を充実させるのかを検討するうえで欠かすことのできない情報になりますので、この機会に是非とも抑えてみてください。
・これだけは抑えたい高額療養費制度
高額療養費制度とは、「医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度*2」のことです。
具体例を挙げると、30歳で年収600万円の場合で1か月で100万円の医療費がかかる場合、下の図のとおり計算されます。
【イメージ図】
引用:厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへ
https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf
高額療養費については、年齢および年収によって上限額が異なるため注意が必要です。
また、高額療養費の対象外となる費用としては、以下のものが挙げられます。
・差額ベット代
・入院中の食事代
・先進医療費
年齢や年収によって、実際の自己負担額は異なってくるものの、日本の医療費制度においては、手厚い保障があることは知っておくべきだと思います。
3.まとめ
今回は「貯める」というカテゴリーの中で基礎となる支出の把握、そして支出の削減を検討するうえで特に知っておいた方が良い公的医療保険制度について説明しました。
固定費の削減の例で挙げた保険の見直しについては、高額療養費制度を理解し、医療保険に加入すべきか、加入する場合どんなプラスアルファな保障をつけるために加入すべきかを整理することが必要になってくると思います。
次回は、皆さんが気になっているであろう「年金」について、解説していきたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!